国後島、色丹島に非常事態宣言 強風で1市5村103戸が停電  携帯・固定電話不通

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12月15日夜、強力な低気圧が南クリル地区(国後島、色丹島、歯舞群島)を襲った。国後島と色丹島では、悪天候が今後24時間続く見込みで、非常事態宣言が発令された。サハリン州政府は状況を注視している。

大雪と風速39メートルの突風により、電柱20基が損傷した。ユジノクリリスク市(古釜布)、ゴロブニノ村(泊)、ドゥボボエ村、オトラダ村(近布内)、メンデレーヴォ村、ラグンノエ村(ニキシロ)の103戸が停電した。電力会社はすでに復旧作業を開始している。さらに、少なくとも28棟の建物の屋根や外壁が損傷した。色丹島では固定電話が不通、マロクリルリスコエ村(斜古丹)と国後島ゴロブニノ村、ドゥボボエ村では携帯電話が不通となっている。

パベル・ゴミレフスキー市長は、すべての緊急サービスが強化された体制で活動していると報告した。復旧作業はすでに開始されている。地区中央病院への電力供給は復旧している。「ユジノクリリスクのドルジブイ通りにある2棟のアパートのファサードの修復工事は既に完了しています。支援を要請していた2世帯の子供連れにはホテルが提供されました。低気圧が通過した後、被害を受けた建物の修復工事が再開されます。現在、高さ20メートルの金属製送電塔3本の復旧に支援が必要です」と市長は報告した。

水道と暖房は通常通り供給されている。ボイラー室は予備電源に切り替えた。学校はオンライン授業に切り替えられた。医薬品、食料、その他の生活必需品の備蓄も準備されている。「低気圧被害の収束に必要な支援はすべて提供します。最優先事項は、住宅への電力供給の復旧です」とサハリン州のリマレンコ知事は強調した。(sakh.online 2025/12/15)

国後島・近布内の住民2人がホテルに避難(astv.ru 2025/12/15)

国後島と色丹島を襲った強力な低気圧により、深刻な被害が発生した。台風並みの強風(秒速39メートル)により、インフラが甚大な被害を受け、複数の村で停電が発生した。

国後島ユジノクリリスク市(古釜布)、オトラダ村(近布内)、ラグンノエ村(ニキシロ)、メンデレーヴォ村、ドゥボボエ村、ゴロブニノ村(泊)の住宅103棟で停電が発生した。28棟の集合住宅の屋根、ファサード、玄関が損傷し、そのうち23棟はユジノクリリスクに集中している。

ユジノクリリスク(ドルジュビ通り)の2棟のアパートメントのファサードの修復が完了した。地区中央病院とミラ通りの17棟のアパートメント、そしてナベレジナヤ通りの4棟の住宅の電力が復旧した。ユジノクリリスク(ポベディ通り、モロジェジナヤ通り、ソビエツカヤ通りなど)の32棟のアパートへの電力復旧工事が続いている。

南クリル地区行政府は、復旧工事の間、オトラダ村の住民のために「ドム・ドルジビ」ホテルでの宿泊と食事の手配を行った。子供連れの2世帯が必要な支援を受けた。

国後島で強風によりクリスマスツリーが倒れた(astv.ru 2025/12/15)

国後島ユジノクリリスク(古釜布)の広場に設置されたクリスマスツリーが強風により倒れた。テレグラムチャンネル「南クリルの観光」によると、ユジノクリリスクでは強風でクリスマスツリーが倒れることがよくあるため、当局は既存のツリーをピラミッド型の丈夫な人工ツリーに交換したという。しかし今回はこのツリーも倒れてしまった。

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