択捉島の市営単一企業「ジルコムセルヴィス」社長が12月30日に退任か

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除雪を行うジルコムセルヴィスの車両

12月30日、関係者からCitysakh.ruに対し、長らく苦境に立たされてきた択捉島の市営単一企業「ジルコムセルヴィス」の経営陣交代が伝えられた。Citysakh.ruの記者は、択捉島市営公共企業の現社長ロマン・オレゴヴィチ・シビキン氏が辞表を提出し、12月30日に退任する用意があると、非公式な会話の中で伝えられた。

公開情報によると、シビキン氏は2025年11月19日から取締役を務めていた。つまり、ロマン・シビキン氏が取締役を務めていたのはわずか1ヶ月余りだ。後任はまだ決まっていない。同社の従業員は、シビキン氏が取締役在任中に発表した施策を敬意を持って評価している。しかし、同社の状況は深刻だ。燃料と電力の不足が夏に報じられて以来、ほとんど何も変わっていない。唯一の改善策は、従業員に適切なトイレを利用できるようにしたことだけだ。

択捉島の住民は、唯一の公益事業会社における人事異動を固唾を飲んで見守っており、経営陣に自分たちの問題に目を向けるよう求めている。(citysakh.ru 2025/12/30)

※「ジルコムセルヴィス」の主な事業 発電、送電、暖房、水道事業、廃棄物処理、道路輸送、バスによる旅客輸送、集合住宅の管理、建設、大規模修繕、公衆浴場管理など。

1分でわかる会社概要(rusprofile.ru) MUP「ジルコムセルヴィス」は2010年4月28日から操業を開始し、サハリン州クリリスク市に登記されている。クリル地区行政府が唯一の設立者であり、組織は完全に市によって管理されている。従業員数に関するデータはない。「ジルコムセルヴィス」の財務モデルは、ひずみの兆候を示している。2024年の売上高は9,120万ルーブルで、2023年比9%増加した。しかし、この期間の純利益はゼロとなった。財務の安定性と支払能力の評価はリスクを示している。MUP「ジルコムセルヴィス」に対しては合計152件の仲裁案件が提起され、総額は約3億9,260万ルーブルに上った。紛争の主な種類は、義務不履行とエネルギー供給問題。一般裁判所においても、同社は61件の訴訟で被告となり、その大半は労働紛争。

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