クリル諸島(北方四島を含む千島列島)に導入されている免税特区の枠組みを活用して、択捉島のレイドヴォ村(別飛)にウタリ社が建設していた複合ホテル「カムイコタン」が7月1日、オープンした。
モジュール形式の客室12室とレストランバーを備え、カラ松の森の中から望むボグダン・フメリニツキー(散布山)の眺望が売りだ。宿泊費は1泊1万5,000ルーブル。部屋にはWi-Fiも完備している。
レストランバーは40席あり、島で獲れた新鮮な農産物や魚、カニ、シーフードを使用。将来的にはアイヌ料理も提供する。アイヌはクリル諸島の古代の住民で「カムイコタン」とはアイヌ語で神の住処、精霊の住処を意味する。
ウタリ社のゲルマン・ヴァシュフニク代表は「近くにクマの道があることはわかっていますが、動物を撃つための措置は講じません。私たちの哲学は自然への干渉を最小限に抑えることです。安全対策として周囲に電気柵を設置しています」と話している。
建設費1億3,000万ルーブルのうち、自己資金は約1億ルーブルで、極東北極圏開発公社(KRDV)が3,000万ルーブルを支援した。(赤い灯台ウエブサイト2024/8/24)
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