ロシア海軍、千島列島中部・松輪島のレーザースキャン完了 島の3Dモデル作成

千島列島

サンクトペテルブルクの「海の民」財団は、クリル諸島(千島列島)中部のマトゥア島(松輪島)のレーザースキャンを完了した。ロシア地理学会とロシア海軍太平洋艦隊水路測量部と共同で実施した。

高いデータ精度が得られるLiDARスキャンシステムを搭載した無人航空機を使用して行われ、島の領土56平方キロメートルをスキャン。合計で4万2,000枚以上の写真と300 GBのデータが受信された。島のデジタルレリーフモデル、オルソフォトマップ、3Dモデルの作成に使用される。

得られた情報は、GISポータルデータベース「ロシア – 海から海まで」に追加され、戦略的に重要なこの地域の研究と開発に貴重なデータを提供する。

この遠征に参加した測量士ダニイル・ベデンコ氏は「火山地形の複雑さと道路の不足のため、最も困難だったのは、機材を持って島内を移動することでした。合計で約700キロメートルを移動しました。2番目の困難は、予測できない気象条件です。島のさまざまな場所で天候が異なり、わずか数分で変化するため、飛行できる場所を予測することは不可能です」と述べた。

ロシア国境の安全を確保する上で重要な役割を果たすマトゥア島の研究は、ロシア科学の発展にとって重要なステップ。島の 3D モデルにより、島の地形、自然物、歴史的な要塞を詳細に研究できるようになる。(salh.online 2024/9/6)

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