今後予想される観光客の増加を受け、サハリン州当局は売却に出されていた「イーゴリ・ファルフトジノフ号」をクリル航路(サハリン–北方四島航路)に復帰させることを検討している。これにより、クリル航路には3隻の船舶が再び運航することになる。サハリン州の元知事にちなんで名付けられた伝説的な船「ファルフトジノフ号」と、「アドミラル・ネベリスコイ号」、「パベル・レオーノフ号」だ。
ファルフトジノフ号は、所有者であるサハリン・クリル海運有限会社が3億ルーブルでの売却を希望していたため、年初から港に停泊したままだった。この間、買い手は見つからなかった。
サハリン情報ポータルサイトSakh.onlineは、サハリン運輸省の発表を引用し、2026年第1四半期にネベリスコイ号とレオーノフ号が約1,500人の乗客と2,800トンの貨物を輸送したと報じている。この期間の平均客室稼働率はわずか26%だった。しかし、5月から9月にかけて状況は劇的に変化する。休暇や観光シーズンには、船舶の稼働率はほぼ90%にまで上昇する。海上輸送の崩壊を防ぐため、ファルフトジノフ号を航路に復帰させる決定が下された。
この決定を喜ぶ人は多い。乗客からは、1991年建造のファルフトジノフ号は、近年建造された船よりもはるかに快適だとよく言われる。クリル諸島の住民は、この伝説的な船の独特なエンジン音を再び耳にすることになる。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2026/4/3)


