春の嵐の後、国後島のクリル自然保護区の職員が海岸で興味深い発見をした。それは、強い波によって打ち上げられた大きなエイだった。発見された個体は菱形の体と太く力強い尾を持っていた。ロシア科学アカデミー動物学研究所(サンクトペテルブルク)の研究員ザハール・ジドコフ氏が写真に基づいて予備調査を行った結果、Dipturus macrocauda(※学名からするとキツネカスべ)であると特定された。主に北西太平洋、日本から台湾にかけての海域、韓国と中国の海域に生息し、IUCN(国際自然連合)レッドリストで「準絶滅危惧種」に指定されている。

「体長1.3メートルに達し、水深300メートルから800メートルの海域に生息します。底引き網漁の混獲で遭遇することが最も多く(この種の漁業は多くの専門家によって生態系に最も破壊的な漁法の一つとみなされており、その利用は厳しく規制されている)」と保護区は説明している。
ほとんどのエイと同様に、キツネカスべは海底に生息する捕食者で、軟体動物、甲殻類、蠕虫、小魚などを捕食する。海底で獲物を見つけると、吸い込み、強力な歯で殻や甲羅を砕いて食べる。エイはサメに最も近縁な生物で、生物分類学では、現在、軟骨魚綱(なんこつぎょこう)に属する板鰓亜綱(ばんさいあこう)に分類されている。骨格はすべて軟骨で構成されている。
同保護区は「簡単に言うと、エイは進化の過程で海底生活に適応し、砂浜で身を隠すために体を平たくしたサメの一種です。エイの胸鰭は頭部と融合し、幅広の『翼』のような形に変化しました」と話す。ロシア極東の海域には30種以上のエイが生息している。エイは食用としての価値がほとんどない。サメと同様に膀胱を持たないため、代謝老廃物(尿素)は皮膚や組織から直接排出される。エイが死ぬと、尿素は分解を始め、刺激的なアンモニア臭を放つ。
エイを救助するのは容易ではない。滑りやすく、重く、そして力強い。同自然保護区の職員は巨大なエイを検査た後、抱き上げて海に戻した。(astv.ru 2026/4/9)

