先週末、サハリンのブログ界は、辞職を表明した北方領土・択捉島の市長ワディム・ロコトフ氏がサハリンのオストロヴナヤ養鶏場の新社長に任命されるというニュースでもちきりだった。
テレグラムチャンネル「サハリンの霧」によると、ロコトフ氏の後任の市長は現在サハリン州政府の住宅・公共サービス省ナタリア・クプリナ大臣になるという。近年、州政府の役人から自治体の首長に就任するケースが目立っている。
ブログによると、養鶏場は株式会社だが、株式はすべて州政府が所有し、会長はアントン・ザイツェフ州政府副首相が務めている。
択捉島におけるロコトフ市政の最近のトピックといえば、民間企業(※ギドロストロイ社)が経営する高級ホテルへ通じる道路の建設が始まったことだ。工事費は18億ルーブルと見積もられているが、業界関係者によれば4kmの道路整備に3年かかるため、島への物流と物資のコストが増加し、事業費は大幅に上昇するとみられる。
注目されるのはロコトフ氏と検察当局との関係だ。州政府とユジノサハリンスク市で働いていた時、自ら職を辞しているが、どちらの場合、検察当局の捜査を受けたことによる。ここ何代かの択捉島の市長は検察当局の捜査対象となってきた。ロコトフ氏の市長としての勤務期間はあと10日残っている。(citysakh.ru2023/11/20)
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