アジアの研究者が北方領土学ぶ 根室で元島民の講話聞く

北方領土返還運動

(北海道新聞根室版2024/10/12)

国際政治を学ぶアジアの若手研究者に北方領土問題への理解を深めてもらう日本国際問題研究所(東京)の関連施設見学(海外短期特別フェロー招聘(しょうへい)事業)が9、10日、根室市内で行われた。

今年で3回目。インド、ベトナム、インドネシアの4人が参加した。9日は道立北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)で国後島出身の古林貞夫さん(86)=根室市=が講話し「島が目の前に見えるのに帰れない。国と国の争いで一番犠牲になるのは抵抗できない私たちのような国民」と語った。

インドネシアのシンディー・アンマリー・フリーダ・マンダギさん(29)は領土問題解決に何が必要か質問。古林さんは「少なくとも(日ロ平和条約交渉を)話し合える場に戻ってほしい。墓参だけでも再開を」と訴えた。10日は納沙布岬を視察した。

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