択捉島を訪問しているサハリン州のリマレンコ知事は27日、クリリスク(紗那)の文化スポーツ会館で住民との対話集会に臨んだ。最もホットな議論になったのは、地元住民が飛行機や貨客船のチケットを購入できない問題だった。この質問をした女性を「私の航空政策アシスタントにする」と言って前方に呼び出した知事は、隣の州運輸局長に対して「択捉島住民のために何便追加されるのか、14便か?」と尋ねた。運輸局長が答えに時間を要している間に、客席の住民から「(14便では)足りないぞ!!」と声が響いた。「はい、はい」と知事は引き取り、呼びたした地元女性に言った。「今度は、あなたを海上交通のアシスタントに任命する」と言って、会場を埋めた住民に「船のチケットはありますか?」と問いかけた。「そんなもの存在しない!!」–答えは合唱となって返ってきた。知事らはインターネットでチケットのチェックを始めた。表示では1枚のチケットが残っていた。事務方の女性は「30分前に売り切れた」と言い訳した。知事は運輸局長の方を見て、この問題をどうするのか、質した。運輸局長は「クリル地区のロコトフ市長と協力して住民のニーズを把握してフライトを追加する」と答えた。ロコトフ市長は緊急にチケットが必要な住民のリストがあるとし、「運輸省と連携して追加便の問題を解決する」と述べた。知事はこの問題を総括して「択捉島住民のために15便を追加する。遅かれ早かれ、皆さんが乗れるようにする」と約束した。また、貨客船のチケットが観光客用に旅行代理店に割り当てられている問題について、客席の住民から、チケットを地元住民に振り向けるよう求める意見が出された。知事は「いいアイディアだ」と称賛し、会場から拍手が沸き上がった。(サハリン・インフォ2022/7/27)
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