択捉島 資金不足で紗那—天寧横断道路の建設を停止 工事代金支払われず

サハリン州政府の厳しい財政状況との関連で、択捉島の「クリリスク(紗那)—ブレベスニク(天寧)空港間高速道路」の再建工事が一時停止されることが分かった。発注者のサハリン州政府クリル発展プログラム推進総局が、クラスヌイ・マヤーク紙の取材に対して、回答した。島を横断する紗那–天寧道路は総延長60km。現在、工事が行われているのはクリリスクから4.4km-12km区間で、進捗率は60%。工事を請け負うギドロストロイ社は一時停止の連絡を受けていない。この道路は択捉島の歴史の中で最大規模の道路プロジェクトで、4.4km-12km区間だけで事業費20億ルーブルを超える。2019年に着工し、100台以上のトラック、グレーダー、掘削機、ブルドーザーなどを投入し、これまでに土砂130万立方メートルを掘削し、取り除いた。2024年10月完成予定とされていた。同社ゼネラルディレクターのユーリ・スヴェトリコフさんによると、作業は予定より早く進んでいるが、完了した工事に対する支払いが行われていないという。ちなみに、資金不足で契約を解消するというイニシアチブを思いついたのはゼネコン側だった。「実施した作業に対する支払いはまだ受け取っていない。今後、支払われたとしても、道路が崩壊しないように施設​​の保全のための資金が別に必要になる。これが行われない場合、将来的にはるかに多くのお金を投資することになる」とスヴェトリコフさんは指摘した。道路工事で働いている労働者は、キトヴィ(内岡)で行われているヤースヌイ水産加工場建設に回される。そこでは今年8月の完成に向けて、カラフトマスの加工ラインが建設されている。さらにスケトウダラの加工ラインも整備する予定だが、西側の制裁の影響によっては着工がずれ込む可能性もあるという。(クラスヌイ・マヤーク2022/4/8)

 

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