ロシアへの航空機リース打ち切り EU制裁でサハリンへのフライト停止の可能性も

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 ウクライナへの「特別軍事作戦」に対するEUの制裁パッケージは、ロシアの航空交通を完全に停止させる可能性がある。制裁の中に、ロシアの航空会社に対する航空機のリース(長期金融リース)禁止が含まれていることが関係している。ほぼすべてのロシア企業は、このメカニズムを通じて外国の航空機を調達している。コメルサント紙によると、ロシアの航空会社は、旅客と貨物を合わせ、全体の半分を失う可能性がある。「すべての航空機の新規調達と点検整備、保険が禁止対象となって、既存契約ですでにリースされている航空機は、1か月以内に返却する必要がある。専門家によると、点検整備と保険の禁止は、航空会社が直接所有している航空機にも影響する」という。

 欧州エアバスは、ロシアの顧客との取引関係を全面的に見直すことをすでに発表しているが、サハリンの地域航空会社オーロラは同社のリース機が多い。2020年のオーロラの財務報告から判断すると、エアバスA319やDHC航空機など13件のリース契約を締結している。コメルサントは、ロシア当局は国内航空会社が航空機を貸し手に返却することを禁止する可能性があると書いている。(サハリン・インフォ2022/2/27)

ロシア航空機リース、数百機の契約打ち切りへ 西側の制裁で

(ロイター2022/3/1)

 2月28日、航空機リース会社は、ウクライナ侵攻を巡る西側諸国の制裁措置を受け、ロシア航空会社との数百機に上るリース契約を解除する見通しだ。世界最大の航空機リース会社であるアイルランドエアキャップは、ロシアの航空会社との間でリース活動を停止すると発表した。

 航空調査会社シリウムによると、ロシアの航空会社は980機の旅客機を運航しており、777機がリースされている。このうちの3分の2に当たる515機(推定市場価値100億ドル)が、外国企業からのリース機という。

 欧州連合EU)は27日、航空機リース会社に対し、3月28日までにロシアでの現行契約を終了するよう求めた。

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