色丹島・斜古丹湾の海洋汚染 オストロブノイ水産工場が汚染物質の組成と発生源を調査

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色丹島のマロクリルスカヤ湾(斜古丹湾)の原因不明の海洋汚染について、オストロブノイ水産加工場は汚染物質の発生源と組成を調査すると語った。8月31日、住民がサフコム通信にビデオを送ってきた。油のような膜で覆われた海岸や飛べなくなった水鳥、死んだ魚が映っており、オストロブノイが自然に害を及ぼしていると訴えた。電話取材に対してオストロブノイはTINRO(チンロ=全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部)とSakhNIRO(サフニロ=サハリン海洋漁業研究所)の科学者に、湾の水面に形成された油膜のサンプルを収集する方法と、分析のためにどこに送るべきかについて助言を求めたと述べた。「自費で検査を行う準備が出来ている。2週間前に科学者に連絡を取った。今は回答を待っている」–。同社によると、現在は魚粉と魚油の生産を行っているが、産業廃棄物は一切出していないという。色丹島の別の水産加工場は、汚染の原因について、色丹島に集まってくる漁船から排出されている可能性に言及した。現在、約30隻がイワシやサバ漁に従事している。一方、オストロブノイは海岸に漂う汚染物質は川から流れ出ている可能性も排除できないと指摘。「私たちは川に汚物を捨てることはない。川の近くに立地しているわけでもない。他方で、集落からの廃水は川に流れ込んでいる」と述べている。(サハリン・インフォ2020/9/11)

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