国後島 住民憩いのエリア ゴロブニン湾を歩く 

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/10/18

2019年9月15日。国後島。記者(ペトル・パシュコフ)はサハリン州林業狩猟省で副大臣を務め、島の動植物や自然に詳しいアンドレイ・ズドリコフと一緒にユジリクリリスク(古釜布)からゴロブニン湾に沿って、「悪魔の指」まで5km~6kmを歩いてみた。中心地に隣接し、砂浜が広がるゴロブニン湾は島の人々にとってかけがえのない憩いの場である。

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砂浜にはいたるところにゴミが散乱している。1994年の地震津波被害にあうまで、人々は低い土地に住んでいた。人々は低い土地に住むことは危険だと気付き、岬の高いところへ移動した。人々が住んでいた場所にあった建物、解体されなかたすべてのものは地下に埋もれて行った。金属、コンクリート片…。レクリエーションエリアとして使用するには、すべてを徹底的に掃除する必要がある。

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捨てられているゴミは、私たちの低い環境文化を物語っている。制御不能な方法でごみを出し、どこにでも捨てる組織と特定の人々がいる。ゴミや廃棄物だけでなく、ピクニックに来た人々の食べ残した残飯を目当てに、野犬やクマがやつてくる。そして、動物はしばしば人間に対して攻撃性を示す。

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最近、新たな取り組みが始まった。ユジノクリリスク(古釜布)では、ペットボトルやプラスチック製品を回収するゴミ箱が設置された。「プラスチック・ゴミは環境に有害」と刻印された黄色のボックスだ。それらは、ガランティアLLCによって製造され、設置されている。国後島で唯一ゴミ取集の仕事をしている会社だ。すでに15個設置され、住民はこのイノベーションに徐々に慣れてきて、ゴミの分別を始めているが、今のところプロセスは遅い。

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ユジノクリリスクから3.5 kmの高台には、ソビエト時代にダルニー州立農場があったオトラダ村がある。ユジノクリリスク市街地に余分な土地がないことから、サハリン州政府は近郊のオトラダ村に賃貸住宅を建設。ベッドタウン化している。道路の舗装化も計画されている。

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看板は、ここのビーチでサーモン釣りが認可されていることを示している。

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砂浜には海洋動物の死骸、網に絡まって死んだ鳥の骨が無残な姿をさらしている。

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2年前に脊椎の手術をしたビクトリアは、ノルディックウォーキングを開始した。天候が良い日には1日に6kmも歩く。冬はスキー。気持ちいい。

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「悪魔の指」に着いた。日本人はローソク岩と呼ぶ。高さは約20m。多くの観光客のグループが訪れる。「漁師の日」のお祭りは「悪魔の指」のエリアで行われる。アマチュアアーティストたちが住民のために楽しい演劇を上演し、音楽、ダンス、歌が響く。

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