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北方四島の過去と現在・未来に何を伝えるか
―歴史・文化遺産を伝える―
「シンポジウム・研究プロジェクトの趣旨」
右代 啓視(北海道博物館・学芸主幹・研究代表者)
北方四島の歴史・文化研究は、2006年(平成18年)の初年、ビザなし交流一般訪問として参加し、これ以降は歴史・文化専門家として継続し13年をむかえる。国後島8回、色丹島3回、択捉島3回の現地調査を実施してきた。これらは、北海道博物館のプロジェクト研究と日本学術振興会科学研究費、外務省・内閣府の研究補助などを受けながら実施してきた。
この研究は、人類活動史の空白域である北海道からカムチャツカにいたる北方四島と千島列島の考古学的な歴史・文化構造を学際的な視点で解明することを大きな为眼として実施してきた。研究を進めるなか、人類活動史において①先史時代における物質文化的連鎖現象の検証、②先史時代から歴史時代における文化接触と文化拡散の検討、③狩猟採集社会の持続可能な環境と資源の検討などが求められるようになった。さらに、北方四島での現地調査を進めるなか、元島民の方や在住するロシアの方々から江戸時代の千島列島史、明治から昭和20年までの北方四島の歴史・文化の調査が求められるようになってきた。このことから、三つの視点で北方四島の歴史・文化を再認識し、この時代を第一に先史時代、第二に江戸時代、第三に明治~昭和の時代、さらに現在までとし、アイヌ文化を含めて検討しなければならない時期になってきている。
本シンポジウムは先の三つ視点で取組み、先史時代では日本国内に保管されている北方四島考古資料の評価、先史文化の構築、江戸時代では記された記録の検討、さらに明治~昭和の時代の文化遺産の保存継承にはどんな問題や課題があるかを検討したいと考えている。
パネルディスカッションでは「北方四島の過去と現在・未来に何を伝えるか―歴史・文化遺産を伝える―」と題して、人類活動史から北方四島の歴史・文化遺産の継承を考える機会として、参加者の方々との議論をつうじ、報告者の課題解決や将来に向けた領土問題の解決につながる糸口が少しでもみつかることを願って開催する。
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