北方領土ガソリン・クライシス 12月初めまでに124トンを輸送

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深刻なガソリン不足に陥っている北方領土の状況について、サハリン州エネルギー省は、今週末までに合計100トン以上のガソリンが国後島と色丹島、択捉島に配達される予定だと発表した。

色丹島では、11月15日にAI-92ガソリン24トンが到着したが、18日時点で在庫は10トン。地元住民は3日間で通常の3週間分のガソリンを買い求めた。次回の輸送は12月3日に輸送船「アナトリー・イワノフ」、同8日に「エロフェイ・ハバロフ」が入港し、それぞれ24トン、合わせて48トンのガソリンを届ける。

国後島では、11月18日に24トンのAI-92ガソリンが運ばれた。2日後の20日には10トンしか残っていなかった。通常2週間分の供給量だが、住民は2日間で給油したことなる。今後の予定は同21日に「エロフェイ・ハバロフ」が60トンのAI-95ガソリンを荷降ろしし、同22日からガソリンスタンドに並ぶ。また、「アナトリー・イワノフ」は12月4日に24トンのAI-92ガソリンを届ける予定。

天候の影響を受けて最も状況が深刻な択捉島で、AI-92ガソリン40トンをウラジオストクで積み込んだ輸送船「ロシアン・イースト」が11月24日に島に到着する予定だ。

同省は「燃料需要の増加により、燃料缶での販売は一時的に制限されている。しかし、車両への直接給油には制限はない。人命救助に当たる車両のための燃料については備蓄が確保されている」と報告した。(sakh.onkine 2024/11/20)

国後島でのガソリンの荷下ろし作業

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