北方領土・択捉島を管轄するクリル地区行政府は、クリリスク(紗那)近郊にあり、毎年「漁師の日」に大規模イベントが開催されるルイバキ村(有萌)の公共エリア開発プランを策定した。
今年 3 月、 2025 年に改善する公共エリアを選定する投票で、大半の住民がルイバキ村を選んだ。クリリスク市近郊で最も美しい場所の 1 つで、散歩している地元の住民や観光客によく出会うことができる。
プランを作ったのは行政府の建設部門で働き、島の実情を良く知るセルゲイ・チュメンツェフさん。チュメンツェフさんがクラスヌイ・マヤーク紙(択捉島の地元紙「赤い灯台」)に語ったところによると、パフォーマンスエリア(ステージ)備えた大規模なお祭り広場の創設を目的としている。
イベントエリア(面積1,600平方メートル)には芝生が敷かれ、敷地は小石を敷き詰めた小道で区画に分けられており、砂を敷いた子供の遊び場がある。入口側には、駐車場と商業ゾーンが設けられ、トイレとゴミ箱用のスペースもある。
海側には、散歩エリアがあり、その周囲には植栽が施され、堤防にはバーベキューエリアやベンチ、パーゴラのある展望台が設けられている。ベンチ、テーブル、ゴミ箱は、コンクリート製の耐破壊設計で作られ、択捉島の強い風に耐えられるよう、造園には頑丈な構造物が使用される。
行政府は25日、ルイバキ村の公共エリア開発プランを住民と話し合う会議を開催する。公共エリア開発は、プーチン大統領が開始した国家プロジェクト「住宅と都市環境」の連邦プロジェクト「快適な都市環境の形成」の枠組み内で行われている。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2024/11/20他)