ロシア・ノボシビルスク出身の写真家ヴァディム・マホロフは北クリル諸島(千島列島北部)を旅し、ド迫力のトドの行動をカメラに収めた。海獣たちは敏捷性と好奇心で旅行者を驚かせた。
マホロフは、トドの繁殖地である北千島アンツィフェロフ島(志林規島=しりんきとう)を訪れた。そこにはトドと多数の鳥しか生息していない。
「昔々、千島列島と日本列島の古代の先住民であるアイヌの人々は、狩猟や漁業のためにここにやって来ました。しかし今では、研究者と私たちのような少数の観光客だけがここに来ています」と写真家は付け加えた。
写真家が最も驚いたのは、海の動物たちの行動だった。トドたちはイルカのように海面から飛び出し、好奇心旺盛な観光客を見ながら大声で叫んでいたのだ。
「私たちが繁殖地に近づくと、トドが海に飛び込んで小さな群れになり、ボートの周りを回り始めました。彼らはとても面白いです。酔っ払った人のように叫び、好奇心いっぱいに水の中から外を見ています」とマホロフは話した。(sakh.online 2024/10/30)