クリル諸島(北方領土を含む千島列島)の無名の湾や岬、岩礁に名前を付ける取り組みを行っているロシア地理学会のメンバーであるセルゲイ・ポノマリョフさんとアンドレイ・ブラジニクさんが「クリル諸島の地名と構成」(Топонимика и состав Курильской островной гряды)と題した本を出版した。
20日、ユジノサハリンスクの図書館で行われた本の贈呈式には、ロシア地理学会サハリン支部のメンバー、歴史家、ロシア正教サハリン教区、公的機関の代表者、文化機関の専門家など120人以上が集まった。
ポノマリョフさんは、ロシアの領土保全のための公共運動「ロシア領クリル諸島」の副議長、ロシア軍事歴史協会評議会と全ロシア艦隊支援運動中央評議会のメンバーで、サハリン州憲章へのクリル諸島のリスト追加を提唱した人物。ブラジニクさんは、地質・鉱物学者で、2015年のクリル諸島の無名の地理的対象物に名前を付ける調査隊顧問として参加した。
「クリル諸島の地名と構成」には、クリル諸島の島嶼、岩礁などの要約表、海峡、海山、火山の名称一覧が含まれ、さらに名前のない地理的オブジェクトの命名プログラムの実施結果が掲載されている。
著者らは、南クリル諸島(北方領土)とその隣接海域に対する領有権を主張する軍国主義的な日本が使用する人工用語の複合体に特に注意を払った。(注:「北方領土」という表現のことか)
この本は、公共財団「サハリン文化財団」の支援を受けて出版され、専門家は使用された情報源の豊富さ、出版内容の多様性を高く評価した。
「クリル諸島の地名と構成」は、インターネット上で一般向けに公開し、オープンアクセスで閲覧できるようにする。(tia-ostrova.ru 2025/11/22)