サハリン州エネルギー省は10月23日、クリル諸島(北方四島を含む千島列島)の特に国後島と色丹島で燃料備蓄が減少していると報告した。
同省は、燃料の配送の遅れと気象条件による離島地域への海上輸送の状況により燃料不足のリスクが生じているとして、人命安全サービスに関する政府契約による備蓄積み増し対策を講じた。ボストークネフチプロダクト社 (支店番号 4) との間で、国後島と色丹島を含む千島列島のニーズに対応してAI-95-K5 ガソリンを優先的に出荷することで合意に達した。
現在、燃料は出荷され、船に積み込まれている。燃料販売の開始日は11月15日からとなっている。
サハリンのユジノサハリンスクでは、人気の高いガソリンスタンドで燃料が不足しているというニュースが広まり、ガソリンを求める長い行列ができている。
これに対し、エネルギー省はサハリンの施設への石油製品の供給と備蓄に問題はなく、石油貯蔵所への石油製品の配送は通常通り行われている。ボストークネフチプロダクト社は、同社のガソリンスタンドでの行列の形成を防ぐために、ガソリンスタンドへの燃料配送スケジュールと技術メンテナンスの時間を調整している。(サハリン・メディア2023/11/1)