北方領土ノート

北方領土ノート

ふるさと国後島の所有地は紙切れ1枚に 樺太の収容所で見たものは 事元島民は語る 1世がみた北方領土 第4回

国後島(くなしりとう)の東海岸を航行する船から、雪の残る頂が見えてきた。爺爺岳(ちゃちゃだけ、標高1822メートル)だ。 「私にとって心の支えのような存在。故郷に戻ってきたという実感がわきました」 2000年6月、木元護さん(86)=北海道...
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遥かなる択捉島、また土を踏みたい 少女時代の景色は跡形がなくても 元島民は語る 1世がみた北方領土 第3回

桜が咲くのは6月。8月上旬になるとハマナスの群生が満開になり、村は「バラの香り」に包まれる。秋は、おびただしい数のサケが遡上(そじょう)し、まるで川が煮えたぎったようだった。 択捉(えとろふ)島の最北に位置する蘂取(しべとろ)村出身の鈴木咲...
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ソ連兵が自宅にやって来た 国後島を脱出、石川啄木に重ねる望郷の念 元島民は語る 1世がみた北方領土 第2回

札幌市の自宅の庭に植えたハスカップを眺めていると、ふと胸中に去来する詩がある。 《ふるさとの山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな》 作者は石川啄木だ。 北方領土の国後島で生まれ育った大塚誠之助さん(88)は、豊かな自然のな...
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ウクライナ侵攻でよみがえったあの日の恐怖 北方領土で見たものは 元島民は語る 1世がみた北方領土 第1回

朝日新聞にしては珍しい北方領土の連載企画です。 1945年、ソ連は日ソ中立条約を無視して北方四島に侵攻・占領。ロシアとなった現在でも不法占拠が続いている。元島民は高齢化が進み、約7割が亡くなっている。記憶を後世に伝えるため、当事者たちを訪ね...
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武藤駐ロシア大使 着任後初会見 “制裁維持すべきも交流事業拡大”

去年12月に新しいロシア大使として着任した武藤顕氏が着任後初めて会見を開き、ロシアへの制裁は欧米諸国とともに維持すべきだとしながらも、今後の日ロ関係のために相互理解を図る必要はあるとして文化交流事業を拡大させる方針を明らかにしました。(NH...
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北方領土返還へ決意新た 根室で多楽会総会

【根室】北方領土歯舞群島・多楽島の出身者らでつくる「多楽会」の総会が、市内のイーストハーバーホテルで開かれた。河田弘登志会長が「この会は北方領土返還運動の原動力。早期返還を願い、ともに力を合わせ、粘り強く頑張っていこう」とあいさつし、参加者...
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若者の熱意どう生かす <つなごう四島の記憶 根室からの報告>下

「FMの番組収録は、北方領土元島民の方から直接、話を聞く貴重な機会だと思います」。根室高3年の半田つくしさん(18)は、今月21日に根室市の千島会館であった北方領土元島民から、島での暮らしぶりを聞くFMねむろの番組出演後、こう語った。半田さ...
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第42回「北方領土の日」宮城県七ヶ浜集会 470人が参加

いまどき、これだけの人が集まる大会はすごいですね !! 大会パンフを見ると、以前は1000人から2000人が参加していたというから、さらにびっくり。最高は平成5年の大会で2,500人でした。その時、講演したのは末次一郎さんです。以下、宮城県...
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択捉島で発掘されたアイヌ民族の遺骨など、取り扱い方針策定 函館市教委 市立博物館の保管分

函館市教委は、市立函館博物館で保管されているアイヌ民族の遺骨の返還手続きなどを定めた、遺骨等の取り扱い方針を策定した。(北海道新聞函館道南版2024/2/28) 関係団体から地域返還の申請を受け付け、返還対象団体と確認した後、団体と協議し引...
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北方領土返還運動の今 弁護士が学ぶ 釧路で千島連盟支部長講演

北海道弁護士会連合会(道弁連)の北方圏交流委員会と釧路弁護士会が、北方領土についての勉強会を釧路市内で開いた。釧路や道内の弁護士21人が参加。千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)釧路支部の堀江則男支部長(69)が北方領土返還運動の現状について...