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専門家18人がまとめた「北方領土を知るための63章」出版 日本・ロシア間外交から生活、文化まで一冊に

第2次世界大戦後、ソ連軍が北方領土を占領してから今年で80年の節目に合わせ、ジャーナリストや研究者らが北方領土の全体像に多角的な視点から迫る『北方領土を知るための63章』(明石書店)を刊行した。日本固有の領土でありながら、日本でほとんど知ら...
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サッちゃんのものがたり

最近、続けざまに「語り部」の依頼があった。1つは、根室市内の小中学校の先生270人を対象にした「戦後80年 北方領土研修会」。会場となった根室市内にある北方四島交流センターのホールが満席になった。ぼくが記憶する限り、北方領土関係の催しで、こ...
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「千島」侵攻と米ソ極秘協力

ロシア側から発信される北方四島に関するニュースをウオッチしていて、最近、思うことは北方四島関係の比重が低下して、千島列島北部のパラムシル島(幌筵島)とシュムシュ島(占守島)の話題が目立つことだ。サハリン州は北方四島と千島列島を3つの行政区域...
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『北方領土・知の拠点構想』

今年2月、根室市内で開かれた北方領土問題研修会(千島歯舞諸島居住者連盟など主催)で、北海道博物館の右代啓視学芸員が「北方四島の歴史・文化と継承」と題して講演した。右代さんは、北方四島ビザなし交流の枠組みの中で、2006年から「歴史文化専門家...
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日ロは『隣人』–堀さんの『遺言』

昨年11月28日、札幌市内のホテルで元北海道知事の堀達也さんの聴き取りをまとめた「激動の2922日 道政8年の記憶」(共同文化社)の出版を祝う、ごく内輪の会が開かれた。つい一週間前に89歳の誕生日を迎えた堀さんは、とてもお元気だった。堀さん...
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北方領土・国後島から45人の島民を脱出させた古丹消郵便局長の秘話

古丹消の伊東郵便局長はソ連軍上陸後、島民45人の集団脱出を指揮。1945年9月18日未明、根室の木材会社が古丹消に野積みしていた原木を持ち出すために差し向けた船に乗って、時化の中を出帆。通常の倍の12時間かかって根室に着いた。島民の郵便貯金保全のため原簿類一切を行李に詰めて持ち出し、根室の原局に引き渡した。
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「魯」から「露」へ ロシアは「はかなく消える」のか「輝く」のか

なぜ「魯」から「露」に変わったのか。明治7年(1874年)7月頃、公使館から魯は魯鈍の熟字であることからこの字を嫌ったと聞く。交際上、先方が喜ばないことは改める方がいいだろうと、それ以降「露」を用いるようになった」(各国国名及地名称呼関係雑件)。
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北方領土のお墓にお参りするということ

北方領土の元島民が故郷の島に渡って先祖を供養する「北方墓参」が中断して5年になる。今、北方領土のお墓にお参りすることの意味を問う
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『舟』を読む
ロシア人が書いた「北方領土–日ソ混住時代」の物語

終戦直後、日本人とソ連人が北方領土で混住した時代、歯舞群島・志発(しぼつ)島で海難事故が起き、箱舟で流されたソ連人の子供たちを命がけで救助した日本人漁師がいた。その実話を基に、混住時代の暮らしぶりを描いたノンフィクション小説。
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幻に終わった「根室と北方四島の地域間交流」構想

根室管内1市4町(北方領土隣接地域と呼ぶ)と北方四島の住民による地域間交流構想とは…。ビザなし交流の枠組みを活用して、海を挟んで隣り合う根室管内と北方四島の住民が毎年、行き来して、行政や経済、教育、文化、スポーツなど様々な分野で交流を深化させ、「顔が見える近所付き合い」の関係を築こうというものだった。