北方領土遺産

北方領土ノート

故郷失う子、増やさないで 国後島泊村出身・松崎紀子さん(81)=標津町<四島よ私たちの願い 日ロ交渉停止>2 

1945年(昭和20年)、ソ連軍が国後島に上陸した9月1日からほどないある日、泊村にあった松崎紀子さん(81)=標津町薫別=の家の庭に、1人のソ連兵が馬で入って来た。「肩に鉄砲を下げていた。母は急いでトイレに隠れました」…(北海道新聞根室版...
北方四島の話題

択捉島 サハリンの観光客が興味をそそられた石の物体「これは何?」

択捉島を訪れたサハリンの観光客は、日本語が刻まれた古い石の物体に注意を向けた。「誰かこれについて何か情報を持っている人はいますか? それは択捉島にあります」と、観光客はテレグラム・チャンネル「サハリン・フリーマーケット」のユーザーに問いかけ...
北方領土ノート

旧ソ連の北方四島侵攻77年 記憶たどる元島民たち「戦争の犠牲者はいつも市民」

第2次世界大戦末期の旧ソ連軍による北方四島への侵攻開始から28日で77年。継承国ロシアのウクライナ侵攻を受け、日ロ関係はかつてなく悪化し、北方領土交渉も四島へのビザなし渡航も再開の見通しが立たなくなった。「戦争の犠牲になるのは、いつの時代も...
北方領土遺産

北方四島の「証し」 後世に ~戦後77年 いま見つめる北海道の記憶③~

2021年2月に亡くなった歯舞群島・多楽島出身の東狐貢さんの十八番芸—元島民が集う懇親会で、おじいさんがコンブ採りの時に着ていた作業着「ドンザ」をまとい、古里の多楽島をひもで手繰り寄せ、会場を湧かした。島の記憶 77年前、北方四島に旧ソビエ...
北方領土ノート

北方領土返還、諦めない 「古里を伝え続ける」択捉島出身・山本忠平さん(87歳)

北方領土最大の島、択捉島出身の山本忠平さん(87)=神戸市中央区=は77年前、旧ソ連軍の占領下での暮らしを余儀なくされ、追い出されるように日本へ強制送還された。13年前から「語り部」となり、戦前からの島での暮らしを伝えている。ロシアによるウ...
北方領土ノート

四島墓参、再開見えず ウクライナ侵攻継続、政府は交渉に慎重姿勢

北方領土墓参の再開が見えない。ロシアのウクライナ侵攻を受け、日本政府は4月に北方四島とのビザなし渡航事業の「当面見送り」を発表。元島民は人道目的の墓参の早期再開を強く望むが、ロシアが侵攻を続ける中、交渉の見通しは立たない。元島民は北方四島に...
ビザなし渡航

洋上慰霊、喜びと無念 来て良かった/心の距離遠い 10日、最終日

船が近づき姿を見せ始めた歯舞群島を確認する参加者=7月29日 根室港発着で7月23日に始まった洋上慰霊は、今月10日で全10回の日程を終える。北方領土へのビザなし渡航が当面見送りとなった中、少しでも島に近づけたという喜びと上陸できないもどか...
エトセトラ

占守島で日本兵2人、ソ連兵7人の遺体発見 羽生少佐の認識票など発掘

第二次大戦で戦死したソ連兵の遺骨を収集している「ロシア捜索運動」サハリン支部の捜索隊が北クリルのシュムシュ島(占守島)で行った4週間にわたる調査でソ連兵士7人と日本兵4人の遺体と遺留品を発見した。このうち、日本軍の戦車「チハ」のそばに掘られ...
北方領土遺産

元島民語る国後、孫が記録 釧路市立博物館の紀要掲載

元国後島民の土田一雄さん(100)=釧路市=に、孫の土田和世さん(38)=帯広市=が戦前の島での暮らしなどについて聞き、まとめたインタビューが、釧路市立博物館の紀要に掲載された。(北海道新聞釧路版2022/7/27) 一雄さんは国後島乳呑路...
ビザなし渡航

23日から北方領土洋上慰霊 移動式PC検査車両が根室入り 90人分を2時間で判定

7月23日から始まる北方領土洋上慰霊に参加する元島民らのPCR検査を行う「移動式PCR検査車両」が根室市内の千島会館前にお目見えした。宮崎市の株式会社オファサポートが開発した。一度に90人分の検査が可能で、所要時間は2時間程度。宮崎市から2...