サハリン—北方四島路線の航空運賃問題で、サハリン州政府が観光客の運賃を地元住民の2倍以上に設定する方針を示したことに対し、北方領土・択捉島では「観光産業に打撃を与える」として撤回するよう求める署名活動が始まった。
クリル諸島の住民全員がこのニュースを好んだわけではない。択捉島の市民は、知事にこの決定を再考するよう訴える署名を集め始めた。この決定は観光業に携わる人々(現在かなり多い)だけでなく、地域全体の経済にも打撃を与え、ここで生まれ暮らしていたが現在は本土に住んでいるクリル諸島の住民にも困難をもたらすからだ。
運賃差別化の話題は、クリル地区議会の議員たちの間でも議論の対象となった。議員たちは、州政府の決定が逆効果になる可能性があると主張した。そして、地元住民の航空券問題を解決する提案として、旅行会社が自ら飛行機を完全にチャーターして観光客を輸送するするチャーター便システムを導入するというアイデアが出された。特に、クリル空港(ヤースヌイ空港)の滑走路は、オーロラ航空が所有する短距離用ボンバルディアよりも重い航空機を受け入れる準備ができている。
オレグ・コジェミャコ知事の時代に差別化された料金がすでに導入され、クリル住民から曖昧な反応を引き起こしたことがあった。その結果、「市民からの多数の要請を受けて」州政府は地元住民も観光客も5,950ルーブルとした。その後、1,000 ルーブル値上げされ、現在は片道 6,950 ルーブル。そして、この運賃改定決議が採択されれば、3 月 1 日から、地元住民は8,500 ルーブル、地元以外の住民は 2 倍以上の料金を支払うことになる。(地元紙「赤い灯台」2025/1/24)