択捉島ゴルノエ村に新しい診療所が今年秋に開設

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北方領土・択捉島クリリスク(紗那)のクリル地区中央病院のエレナ・マツィシナ院長は、かつての軍の町ゴルノエ村の住民との懇談会で、今年秋に同地区に診療所が開設されると述べた。島の中心地クリリスクから最も遠く離れた集落の住民にとって待望の施設となる。

建物の面積は150平方メートル以上で、オフィス、処置室、予防接種室、薬局も設けられる。また診療所には、2床のデイホスピタルを設置する予定だ。昨年11月、診療所用の土地区画の割り当てが行われ、工事契約も締結されている。

マツィシナ院長は「地区中央病院までの距離が遠いこと、そして患者、特に予防治療に登録されている患者が家族の事情で入院できないこともあることを考えると、ここには診療所が必要だ」と語った。

現在、診療所は、老朽化したアパートの3室を使用して、医師と救急救命士が患者を受け入れており、看護師と看護助手が働いている。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2025/1/29)

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