択捉島を実務訪問しているリマレンコ知事は住民との対話集会を開催した。住民から家庭ゴミを処理する廃棄物焼却施設の建設時期を質問された知事は、廃棄物処理問題は重要かつ複雑であると指摘した上で、廃棄物を埋め立て地に保管するのではなく焼却する必要性を強調し「来年夏までに選別施設を備えた新たな廃棄物焼却施設を稼働させる」と確約した。
集会では、住宅建設と集合住宅の維持管理についての質問も出た。住民は、極東住宅ローン制度を中古住宅にも拡大するよう要請した。サハリン州ニコライ・ダヴィドフ建設大臣は、老朽化した住宅からの移住者向け3階建て住宅の建設計画を示すとともに、極東住宅ローンをクリル諸島(北方領土を含む千島列島)の中古住宅にも適用する提案を支持し、ロシア連邦政府に要請することを約束した。
また、夏季の航空便の増便やバランスキー火山(指臼山)への観光ルート整備の要望について、知事は地元住民向けの航空券を販売することや火山への交通網整備を検討すると答えた。(sakh.online 2025/5/31)

