サハリン州のリマレンコ知事は択捉島の実務訪問中に、第3回サハリン州初期軍事訓練基礎大会の閉会式に出席した。今年の大会は、ウクライナでの特別軍事作戦中に戦死したロシアの英雄エドゥアルド・ノルポロフ氏の名を冠したクリリスク(紗那)のクリル中学校で開催された。

閉会式は、知事がノルポロフ氏の遺品を同校博物館に寄贈することから始まった。寄贈されたのは、ロシア英雄の星がついたジャケット、ジューコフ勲章、青いベレー帽など。知事は「皆さんは祖国のために命を捧げた兵士の立派な後継者です。この兵士は皆さんと同じくらい愛国心を持っていました。そして、特別な軍事作戦が始まると、祖国を守るために参加しました」と生徒たちに語りかけた。「今日、サハリンとクリル諸島の住民は軍務に就いています。私たち共通の責任は、彼らを支援することです。毎週、人道支援物資、ドローン、戦闘支援装備を積んだ飛行機がドンバスに送られています」と続けた。

アンドレイ・ゴルバチョフ校長は、学校博物館への収蔵品を感謝の意を表して受け取り、ノルポロフ氏の母親からの手紙を読み上げた。手紙の中で母親は、2023年に同校に息子の名を冠することを決定した生徒、保護者、そして教職員に感謝の意を表した。
ザバイカル出身のノルポロフ上級中尉は、ロシア連邦参謀本部第14独立親衛旅団第1特殊部隊中隊の指揮官だった。特別軍事作戦開始当初から、チェルノブイリ原子力発電所で任務に就き、「シャーウッドの森」やマリインカでの戦闘に参加、2022年10月4日、27歳の誕生日の6日前に敵の狙撃兵の銃弾を受けて死亡した。(赤い灯台2025/5/31)
