サハリン州議会の国家建設・規制・地方自治委員会の会議で、小クリル列島(色丹島と歯舞群島)のユーリ島(勇留島)の無名の岬に「ユーリ・エフレモフ」という名称を付与する議案について審議が行われ、議員たちは満場一致で支持した。
サハリン文化基金財団が4月中旬に提案していたもの。「ユーリ・エフレモフ」は、ソ連およびロシアの地理学者、詩人であり、ロシア自然地理地域学派の創始者の一人であるユーリ・コンスタンチノヴィチ・エフレモフ(1913-1999)で、約300本の科学論文と約100本の一般科学論文、そして2冊の詩集を著している。
ユーリー・エフレモフは、大祖国戦争中、ソ連軍参謀本部の将校として軍事地理局の創設を主導した。1946年から1948年にかけて南サハリンとクリル諸島が日本軍の侵略から解放された後、地名を日本語からロシア語表記に変更する取り組みを主導し、多くの地理的対象に新しい名前を付けた。1946年には、クリル諸島軍事地形調査隊の地理部門を率いた。
今後、サハリン州議会(ドゥーマ)で決議が採択された後、文書は審査のため連邦登録・地籍・地図作成局に送付される。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2025/6/4)