「サムライの子孫」たちがロシアに対してどのような制裁を課すべきか頭を悩ませている間に、ロシアと中国のビジネスマンは関係を強化している。中国のビジネスマンが択捉島を訪問し、地元の起業家アレクサンドル・ゴルチャエフ氏と中国企業の代表タン・ジーチャオ氏の間で覚書が締結された。
クラスヌイ・マヤーク紙が入手した情報によると、両者は観光分野での協力関係の構築を目指している。2つ目の側面は貿易。中国からの様々な商品の供給を、仲介業者を介さずに直接輸送する計画。3つ目はインフラ施設の建設であり、特に住宅建設の問題が議論された。これらの計画の実施は、この地域の経済成長と両国間の関係強化にとって重要な刺激となり得る。
米国寄りの日本の対ロシア制裁政策は、文化交流、漁業、エネルギー分野を含む日出ずる国(日本のこと)の国益をことごとく損なってきた。サハリン州における貿易・経済活動の様々な分野における中国とロシアの互恵関係は、かつてのパートナーである日本の退場による直接的な成果である。新たな共同投資プロジェクトは、いわゆる「地平線の拡大」を可能にするだろう。
南クリル諸島におけるこのプロセスの原動力となるのは、観光部門である。この地域の観光の魅力は、休暇を楽しむ観光客だけでなく、中国経済界の代表者も引き付けている。注目すべきは、中国国民だけでなく、他の国々の人々もクリル諸島を訪れていることだ。例えば、昨年はイギリス、日本、ルーマニア、ポーランドなどの国民が様々な目的でクリル諸島を訪れた。その中には、ルーマニア大使館の全権公使もいた。(択捉島の地元紙「赤い灯台」テレグラム2025/7/2)
