択捉島で対日戦勝80年式典 議会議長「中国で日本軍が犯した残虐行為」を強調

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択捉島で9月3日、軍国主義体制下の日本に対する勝利80周年を記念した式典がクリリスク(紗那)の「勝利広場」で行われた。住民はサハリンとクリル諸島(北方四島を含む千島列島)を解放し、第二次世界大戦を終結させた英雄たちの記憶を称えた。

式典には、ロシアの地を守った兵士の子や孫たちをはじめ、クリル地区の指導者、議員、聖職者の代表、軍人、統一ロシアの党活動家、ロシア女性連合とロシア人コミュニティのメンバー、レイドヴォ村(別飛)、ゴリャチエ・クリュチ村(瀬石温泉)、ゴルノエ村の住民らが兵士たちの偉業を称えるために集まった。

コンスタンチン・イストミンは市長は「9月3日は、我が国の歴史における最も悲劇的かつ英雄的な出来事の一つである第二次世界大戦の終結を記念する日です。1945年8月、第二極東戦線の兵士たちと太平洋艦隊の水兵たちは、類まれな英雄的行為、勇気、そして任務への忠誠心を示しました。彼らはクリル諸島と南サハリンを侵略者から解放し、ついに歴史的正義を取り戻しました。そして、クリル上陸作戦は、不屈の精神、勇敢さ、そして祖国への献身の模範となりました。クリル地区の学校は、この作戦の英雄であるニコライ・ヴィルコフとピョートル・イリイチェフにちなんで名付けられています…今日、私たちは兵士たちの偉業によって勝ち取られた平和の代償を特に意識しています。80年前に起こった出来事を忘れず、大切にしなければなりません」と挨拶した。

クリル地区議会のタチアナ・ベロウソワ議長は、極東のロシア領土の一部を占領しただけでなく、日本軍が犯した残虐行為に焦点を当てた。「数時間後、北京では『1937年から1945年の抗日戦争の勝利』」と『世界反ファシズム戦争』」を記念する盛大なパレードが始まります。我が国の大統領も北京を訪れ、この戦争で中国が被った数百万人の犠牲者に哀悼の意を表します。3,500万人以上の中国住民が拷問、毒殺、そして残酷に殺害されました。これらの人々は、性別や年齢を問わず、娯楽のために殺され、実験にかけられ、拷問を受け、火で焼かれ、凍らされ、毒殺されました。そして、合計4億6,400万人のアジア人が、日本の戦争犯罪に無意識のうちに加担したのです。(※原文を訳すとこうなる)中国人民は信じられないほどの犠牲を出しながらも、巨大な日本軍を足止めし、ソ連への背後からの攻撃を阻止しました。赤軍はこのアジアにおけるホロコースト全体に終止符を打ちました。我が兵士はヨーロッパ全土を横断し、極東におけるナチズムに終止符を打ちました」と述べた。

続いて正教会のロマン神父と第18機関銃砲兵師団の師団長代理であるペトロフ大佐がロシア軍の兵士たちに感謝と敬意を表し、クリル諸島の若い世代を代表して、クリル中等学校の生徒アミナト・バルカロワさんがスピーチを行った。(択捉島の地元紙「赤い灯台」テレグラム2025/9/3)

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