択捉島 サケが獲れない 漁獲量は475トン 

択捉島の話題

択捉島の漁業会社にとって2025年のサケ漁は暗い見通しだ。サケは引き網にもかからず川にも遡上していない。その兆候さえ見られない。択捉島で最大の3社、クリリスキー・ルィバク、コンチネント、スキットは合わせて360.5トンのシロザケと115トンのカラフトマスを水揚げした。

注目すべきは、今年の水揚げ量トップはクリリスキー・ルィバクではなく、コンチネントだということだ。コンチネントの漁師たちは、約133.5トンのシロザケと105トンのカラフトマスを漁獲した。この量のカラフトマスは孵化プロセスを開始するのに十分な量だ。2位はスキット。カラフトマスはかかっていないが、171トンのシロザケを漁獲した。クリリスキー・ルィバクが3位で56トンのシロザケと11トンのカラフトマスを漁獲した。

悪天候のため、漁は1週間近く中止されている。荒れた海の影響で河口に砂が堆積しており、漁場の状況は芳しくない。漁業許可は11月末まであり、漁獲が改善され、孵化場が孵化に必要な親魚を十分に確保できるかもしれないというわずかな希望が残っている。

クイビシェフ・サーモン孵化場(留別)の養殖業者は、カラフトマスを放流している。レイドヴォ(別飛)ィとクリルの孵化場も少し遅れて放流を開始した。10月13日現在、合計約3,100万粒のカラフトマスの卵が採取・孵化されている。シロザケに関しては、まだ繁殖に必要な成熟期に達していない。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2025/10/14)

今年10月13日現在の漁獲量302トン 前年の5,205トンから激減

※全ロシア海洋漁業研究所(ヴニロ)のウエブサイトによると、2025年10月13日現在における南クリル海域(択捉島、国後島周辺)の太平洋サケ漁獲量(2024年と比較、カラフトマスは2023年)は2025年301トン(カラフトマス126トン、シロザケ175トン、ベニザケ0.06トン)となっている。2024年の5,205トン(カラフトマス1,891トン、シロザケ3,313トン、ベニザケ0.3トン)から激減している。

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