択捉島クリリスク(紗那)のクリル地区中央病院で初の腹腔鏡手術が実施された。外科医は新しい医療機器を用いて患者の胆嚢を摘出した。患者はわずか2日後に退院する予定で、医師たちはこれを病院にとって重要な一歩と捉えている。
手術を執刀した外科医のデニス・エフィモフ氏は、昨年チュヴァシ共和国から択捉島に家族で移住し、患者の負担が少ない低侵襲治療法の開発に着手した。エレナ・マツィシナ院長によると、病院は必要な腹腔鏡手術機器を導入し、専門医がフル稼働できる環境を整えたという。
同病院ではすでに手術スケジュールの策定が進められている。胆嚢摘出に加え、医師は虫垂炎、ヘルニア、その他の疾患に対して腹腔鏡による治療を行う予定。この治療法を婦人科領域に適用する可能性も現在検討されている。
サハリン州保健省のアントン・メシュチェリャギン副大臣は「このような技術は大規模病院では長年の標準であり、現在では遠隔地でも利用可能になりつつあります。これにより、島民の医療へのアクセスが向上します。この医療機器のアップグレードは、プーチン大統領が提唱する国家プロジェクト『長寿で活動的な人生』「の一環です」と話している。(sakh.online 2025/11/21)


