択捉島クリリスク(紗那)で20日、クリル地区のコンスタンチン・イストミン市長が住民対話集会を開いた。1時間半にわたる懇談の中で、住民からは20近くの質問が出された。
市長や幹部職員らは街路照明、道路状況、観光による地区財政への財政的利益、公共交通機関の運行状況、そして市営墓地の維持管理について質問を受けた。市営浴場の内装に関する質問は、その夜の重要な議題となった。
住民からの質問のほとんどには、程度の差はあれ回答が寄せられた。残りの要望については、公式発表では「検討」されるという。
対話集会で、イストミン市長はクリリスク市営浴場の状況について質問を受けた。
「浴場の天井は今にも崩れ落ちそうです。たわんでいて、今にも誰かの頭に落ちてきそうです。しかも、カビだらけです。窓は完全に塗装されていないので、私たちは裸でそこを歩き回ります。男や十代の若者たちが私たちをじろじろ見ています」と、浴場の常連客の一人は言った。
「どこにあるんですか?」と市長が尋ねると、一斉に笑いが起こった。
「ここはジルコムセルヴィスのガレージがある唯一の公衆浴場です」と、住民の一人が答えた。
「せめて天井だけでも直してほしい。窓については…見られたって構いませんから」
クラスヌイ・マヤーク(択捉島の地元紙「赤い灯台」)は、この悲惨な状況について何度か記事を書いている。そして、この話題は思いがけず今回の市長との懇談で取り上げられたのだ。
市営単一企業ジルコムセルヴィスの新社長ロマン・シビキン氏がこの質問に回答し、先週、建物の外観の補修工事が行われたと報告した。「トイレは改装され、ベンチも設置され、天井も修理されました。崩れる心配もなく、とてもきれいです。明日は浴場へお越しください」と責任者は語った。
懇談の翌日、お風呂好きの女性たちは浴場へ向かった。そこで見たものは、彼女たちを嬉しい驚きに導いた。以前とはまるで別物だったのだ。天井は素晴らしく、ベンチは補修されただけでなく増築され、廊下の壁は緑色に塗られ、玄関ドアも補修され、街灯が2つ取り付けられた。(択捉島の地元紙「赤い灯台」テレグラム2025/11/22)









