択捉島 財政難で街灯が消えた?「電力会社に多額の負債」市長認める 背景にドル安

択捉島の話題

択捉島クリリスク(紗那)在住のエレナ・イワノヴナ・コリチェワさんは、クリル地区のコンスタンチン・イストミン市長との会合で、昨年からポレヴォイ通りとエヴドキモフ通りの街灯がない(※何らかの理由で消灯しているという意味か?)のはなぜかと質問した。「他の通りがどうなのかは確認していません(それに、市内の他の地域にも同じような通りはたくさんあります – 編集者注)。でも、夜ここを歩くのは怖いです。それに、歩道は除雪されておらず、人々は命の危険を冒して暗闇の中、道路を歩かざるを得ないのです」

イストミン市長はまず除雪作業について説明し、状況は良好だと保証した。「もし住民の方々が具体的な苦情をお持ちでしたら、統一指令センターにご連絡ください。統一指令センターは管理会社と協力して、皆様のご要望に対応いたします」と述べ、続いて街灯に関する質問に回答した。

市長は行政府が電力供給会社に対して多額の負債を抱えていることを認めた。「電力供給の負債は、市営単一企業体だけでなく、行政にも及んでいます。教育機関や幼稚園を含む、ほぼすべての下部組織が同様の負債を抱えています。私たちはこのことを認識しており、負債を認め、サハリン州政府に毎月報告しています。残念ながら、州の支援がなければ、この負債を返済するための資金源を見つけることはできません」とイストミン市長は説明した。そして、出張中に州政府議長(アレクセイ・ベリク)と会談し、この問題について話し合ったと報告した。

市長はまた、財政難の原因は米ドルの不安定さにあると述べた。「皆さんよくご存知の通り、私たちの予算は1バレルの原油価格に基づいています。価格はドル建てで、ドルは最近20%下落しました。連邦予算、地方予算、そしてもちろん市町村予算の能力がどれほど減少したかは、私たち皆がよく理解しています。状況は困難で深刻ですが、私たちは生き残ろうとしています」とまとめました。(択捉島の地元紙「赤い灯台」テレグラム2026/2/9)

※函館大学商学部教授で択捉島水産会理事でもある安木新一郎さんによると、「ロシア連邦政府の財源は、原油と天然ガスの輸出から得られる外貨収入に依存しているため、ルーブルが高いと、入ってきた外貨をルーブルに両替した時に、ルーブル建てで目減りしてしまう」ためらしい。

(Jbpress 2025/12/25)

なぜロシア・ルーブルは対ドルで高止まりしているのか?戦費を確保するために外貨預金を取り崩すロシア政府

【函館発・安木レポート】ルーブル高止まりのメカニズムと金利・外国為替相場は無関係という仮説を信じるプーチン大統領

(以下、要約)ロシアでは政府の外貨売りのせいで、民間に供給される外貨が過剰になり、ルーブル高ドル安状態に陥っている。2022年にウクライナ戦争が始まるとルーブルは急激に売られたものの、外貨管理を厳格化し、また財務省が外貨を売ることで、ルーブルは上昇していった。2025年12月5日の為替相場は74.9ルーブル/ドルで、年初から49パーセント上昇した。

ロシア連邦政府の財源は、原油と天然ガスの輸出から得られる外貨収入に依存しているため、ルーブルが高いと、入ってきた外貨をルーブルに両替した時に、ルーブル建てで目減りしてしまう。円高になると輸出企業の利益が目減りするのと同じことだ。実際、2022年と2023年のロシア連邦歳入に占める原油・天然ガス収入の割合は3割を超えていたが、2025年上半期には27パーセントに低下している。100ルーブル/ドルぐらいまでルーブルが安くならないと連邦財政は苦しい。

タイトルとURLをコピーしました