択捉島を管轄するクリル地区の2025年予算は約57億円 前年比34%増

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北方領土・択捉島クリリスク(紗那)で24日、クリル地区行政府と地区議会による予算公聴会が開催され、2025年予算案と2026年・2027年の計画予算について議論された。会議にはコンスタンチン・イストミン市長代理と地区議会のタチアナ・ベロウソワ議長も出席した。氏の指揮の下、区行政の会議室で行われた。(※ロシアでは次年度の予算とそれに続く2か年度分の予算を計画予算として同時に策定し、後に実際の経済状況に応じて修正する方式を採用している)

クリル地区の2025 年予算案は総収入は 37億9,247万ルーブル(約56億8,800万円)。総支出は38億6,5812万ルーブルで、7,335万ルーブルの赤字を想定している。

地区財務局のビクトリア・ディアチェンコ局長代理は、2025 年の収入の伸びは、2024 年の当初予算と比較して 34% 増加すると説明した。この増加は、択捉島の経済活動の活発化、新たな投資プロジェクトの開発、税効率の向上を通じて達成されるとした。

歳入の増加が見込まれるにもかかわらず、2025年の財政赤字は7,400万ルーブルになると予想されている。この赤字の主な理由については、社会保障やインフラプ整備、そして以前に負った義務を履行するための支出の増加であるとしている。

公聴会では、観光税の導入、運輸税の引き上げ、オーリヤ湾(オーヨ湾)での小型船舶用ランプの建設などについても議論された。(エトロフ・ニュース2024/12/24)

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