北方領土・択捉島のクリル地区議会は「サハリン州クリル地区名誉市民」の称号授与にかかる推薦書類の受付開始を発表した。
地区議会に推薦する権利を有する機関・団体はクリル市長をはじめ議会議員、企業や労働団体、市民グルーブなど。推薦書類の提出期限は2025年3月31日まで。
これまで名誉市民の称号とバッジを授与されたのはミハイル・ヤコブレヴィチ・ウラルスキー氏ただ一人である。1970年にクリリスク(紗那)に移住したウラルスキー氏は地元紙「クラスヌイ・マヤーク」の編集局で働き、後にソ連共産党地方委員会の宣伝部を率い、地方執行委員会の書記を務めた。1989年にジャーナリズムに戻り、「クラスヌイ・マヤーク」紙の編集局長として働き、定年退職した。30年以上、同紙の編集局で働いていた。
独創的な詩人としても知られている。詩「私のエトロフ」はモスクワの作曲家 A. ピスクロフが曲をつけ、長年クリリスクの学校の生徒たちにとって一種の賛歌として親しまれた。2023年に88歳で死去した。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2025/1/16)