択捉島の観光名所「ホワイト・ロックス(白い崖=ビラ海岸)」で観光客がクマに襲われ重傷を負った事故で、裁判所はツアーを主催した同島在住の42歳の男性ガイドに、必要な安全対策を怠ったとして3年間の強制労働を言い渡した。
昨年11月12日、男性はホワイト・ロックスを巡る有料の観光ツアーを主催し、観光客を案内していたところ、クマに襲われた。観光客はクマを追い払おうとしたが、それが裏目に出て、クマは観光客に襲いかかった。観光客は頭などに重傷を負い、救急ヘリでサハリンに搬送された。
この事故で検察当局は「消費者の安全衛生基準を満たさないツアーサービスを提供していた」として、ツアーガイドを起訴した。裁判で、被告は無罪を主張したが、裁判所は検察官の見解に同意し、被告に対し、3年間の強制労働と給与の10%を国家に納めるよう命じる判決を言い渡した。(sakh.online 2025/10/13)
