択捉島 内岡から高級ホテル「ヤンキト」までの4.1kmにアスファルト道路建設 民間企業のために18億ルーブルの予算割り当て

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クリル地区は択捉島のアスファルト道路の建設に18億ルーブルを費やす予定だ。

集落同士がつながったり、住宅建設用に割り当てられた土地に道路ができるのかと思ったら大間違い。建設される道路は、キトヴイ(内岡)から択捉島の最高級ホテル「ヤンキト」までの4.1km区間。ホテルは9室しかなく、最大でも宿泊客は26人を超えない。

「択捉島で最も美しい場所、地の果てでリラックスできる贅沢な場所。ゲストハウス『ヤンキト』は、快適さ、優雅さ、そしてプレミアムなサービスを兼ね備えている。島で最も美しい場所で、行き届いたサービスを提供する高級で贅沢な休暇の目的地」–地元の旅行会社ギドロストロイ旅行代理店は、観光客にとっての楽園をこう説明している。

宿泊料は1泊5万ルーブルを超える。そこへ観光客を運ぶため予算資金を使ってアスファルト道路が建設される。1kmあたりの費用は4億4,660万ルーブル、これは新記録かもしれない。

加えて、9月末に辞任する予定だったワディム・ロコトフ市長が続投となり、道路の建設期間中、新たな記録を樹立する。道路工事期間は3年。ヤンキトに到達するのは 2026 年 11 月。この間に建築資材のコストがどれだけ上昇するか。当然のことながら、この建設費の増加はすべて地方予算から支出される。

しかし、政府調達のウェブサイトにはまだ契約企業の名前が記載されていない。入札の落札者が決定してから1週間以上が経過しているにもかかわらず。

Citysakh.ru通信社が調べたところ、地区行政府は民家建設用地としてギドロストロエフスカヤ通りの土地を割り当てたが、アクセス道路は提供しなかった。どうやら未舗装の道路まで整備する予算はなかったらしい。

Citysakh.ru通信社はクリル地区行政府に対し、道路建設の状況に関する情報開示を求めた。ロコトフ市長が、社会問題を解決したり、地元住民の土地に道路を建設する代わりに、一企業の高級ホテルへの道路建設に資金を割り当てることを承認した理由を知るためだ。この道路建設の合法性について説明するよう、Citysakh.ru通信社はサハリン州の検察庁にも文書を送った。(citysakh.ru2023/11/15)

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