択捉島クリリスク(紗那)に建設される新しいロシア正教会の定礎式が31日に行われ、同島を訪問中のサハリン州のリマレンコ知事も出席した。

教会は漁師の守護聖人である聖使徒ペトロと聖パウロの教会で、金箔張りのドームを持つ高さ23.5メートルの3階建てとなる。クリリスク中心部の景観を彩る新たなランドマークとなる。完成は2026年10月の予定。新教会は300人以上の信徒を収容できるよう設計されており、敷地面積は約400平方メートル。周囲には散策のための公共スペースが整備される。

定礎式には、知事のほか南サハリン・クリル教区のニカノール大司教、資金援助している投資家のユーリ・オクセンユク氏が出席し、白樺の樹皮に子孫への指示を記した手紙に署名し、カプセルに入れて寺院の土台に納めた。知事は「寺院の建設は社会の結束と伝統的価値観への献身の証である」と述べた。(sakh.online 20205/5/31)

