択捉島・別飛 養殖場を通じる道路の冠水 問題解決は困難 縦割り行政が壁

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択捉島レイドヴォ村(別飛)の養殖場に通じる道路が定期的に冠水している。地形と海への近さからレイドヴァヤ川が氾濫し、その結果、道路はほとんど通行不能となり、大型トラックかSUVしか通行できない。地元紙「クラスヌイ・マヤーク(赤い灯台)」は、テレグラムチャンネルで、11月にレイドヴォ村への道路が冠水したと報じた。

サハリン・メディアがクリル地区行政府に問い合わせたところ、当該区間の道路は連邦政府所有地であり、連邦国家予算局「グラヴリブヴォド」が管理している事が分かった。編集部は同局に、道路の復旧方法について情報提供を求めた。

同予算局によると、同局は20年以上クリル地区で活動を行っていない。この道路は地元企業「ギドロストロイ」が賃借している。以前、被害区間を埋め戻したが、浸水問題を完全に解決することはできなかった。これはこの地域の厳しい気象条件、特に10月から2月にかけての嵐の季節に発生する気象によるものだ。

同予算局は道路維持管理に割り当てられた資金を使い果たしたため、損傷した区間を迅速に修復することは不可能で、「ギドロストロイ」社に対し、道路補修への協力を求める書簡を送付した。

さらに、道路が一般市民の利用を目的としていることから、クリル地区行政府に対し、当該道路を市有財産として受け入れるよう繰り返し要請している。しかし、行政府は、道路の受け入れを拒否している。道路は集落の境界を越えて延びているため、維持管理は地方行政の管轄事項ではないと主張している。(サハリン・メディア2025/12/3)

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