択捉島のヒグマ577頭 3年で135頭増える 狩猟枠の拡大を検討

 クリル地区の択捉島では5月31日までヒグマの狩猟シーズンが続いている。現在、同地区には50頭のヒグマの狩猟許可証が交付されているが、個体数増加に伴い、狩猟枠がさらに増える可能性がある。地元紙クラスヌイ・マヤーク(赤い灯台)が報じた。
 最新の調査によると、択捉島のヒグマの個体数は577頭に達し、2022年より135頭増加している。狩猟枠は2024年に52頭、2023年51頭、2022年56頭が割り当てられた。
 今年4月、サハリン州議会において、ヒグマの個体数増加と、人々にとって脅威となっている人口密集地付近でのクマの出現頻度の増加という問題が検討された。この点に関し、生態・自然管理委員会は、州森林狩猟局に対し、2025年からヒグマの狩猟期間を調整するよう勧告した。
 現時点では、狩猟期間の変更に関する公式発表はないが、おそらく、5月末頃に決定が下されるとみられる。州森林狩猟局は、ヒグマに遭遇した際の行動規範について注意喚起を行っている。(sakh.online 2025/4/29)

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