2024年9 月 23 日、ユジノサハリンスク・クリル諸島教区のニカノル大司教がクリル諸島小海嶺(色丹島と歯舞群島)にあるタンフィリエフ島(水晶島)を訪れ、2005 年に島に建てられたテッサロニキ聖デメトリオス礼拝堂の保存を目的としたオフサイト・ミーテイングを開催した。
会議には、南クリル地区の市長パベル・ゴミレフスキー氏、ユジノクリリスク(古釜布)の聖三位一体教会の司祭ヒエロモンク・ネストル氏も出席した。
厳しい海洋性気候と絶え間ない風の影響で、礼拝堂は老朽化して傾き、木造の骨組みは荒廃していることから、木造の礼拝堂の代わりに、元の形を保ったまま石造の礼拝堂を建てることが決定された。
ニカノル大司教はまた、2007年に島に建てられた奇跡の聖ニコラスの記念碑を視察した。
〚タンフィリエフ島とは〛
クリル諸島の小海嶺にある島で、南クリル地区に属し、サハリン州の一部。島の面積は12.42 km²。最大長は8.3 km、幅は6.4 km。島には定住する民間人はいないが、国境警備隊が一年中駐屯している。ナマコを収穫するゾルカヤ漁業基地から数十人の季節労働者が定期的に交代でやって来る。タンフィリエフ島と根室半島(日本)の間には、小さなシグナリヌイ島(貝殻島)がある。タンフィリエフ島から根室の最南端である納沙布岬までの距離は約7 kmで、天気が良ければ、島から北海道の海岸がはっきりと見える。(ユジノサハリンスク・クリル諸島教区広報2024 / 9/ 23)



