北方領土遺産「千島及離島ソ連軍進駐状況綴」…②択捉島上陸

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 根室支庁の公文書「千島及離島ソ連軍進駐状況綴」によると、ソ連軍が択捉島の留別に上陸したのは1945年8月28日正午である。「ソ連軍艦2隻、留別に上陸し役場吏員、郵便局員を留別国民学校へ収容せり」と伝えている。

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 ソ連側の記録(スラヴィンスキー「千島占領1945年夏」)では、アメリカ海軍から移管された掃海艇T-589とT-590が28日午後1時15分に留別港に到着、午後2時に上陸を開始した、としている。日本時間は2時間遅いので、「正午」としている根室支庁の記録と符合する。

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 ソ連軍による北方四島上陸作戦(1945年8月28日から9月5日まで)に動員された艦船18隻のうち、11隻は米ソ合同の極秘作戦「プロジェクト・フラ」によってアメリカ海軍から貸与された艦船だったことが、2018年1月の北海道根室振興局の調査で明らかになっている。

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