ユジノサハリンスクにある「勝利博物館」は、1945年2月にクリミアで開かれた「ヤルタ会談」の80周年を記念してオンライン展示会を開催している。
展示会「ヤルタ会談–機密解除された資料」では、ロシア国防省のアーカイブから機密解除された文書と写真が展示され、会談参加者の準備と安全、黒海艦隊の役割について紹介。ウィンストン・チャーチルのセヴァストポリ滞在の様子やソ連側写真記者の写真や個人のアーカイブを見ることができる。
ヤルタ会談は1945年2月4日から11日までクリミヤで開催され、戦後の世界の構造を決定づけた。
注) ヤルタ会談でソ連、米国、英国の指導者は、ドイツが降伏し、欧州における戦争が終了した後2カ月または3カ月で、「樺太の南部及びこれに隣接するすべての諸島がソ連に返還されること」「千島列島がソ連に引き渡されること」などを条件に、ソ連が連合国に味方して日本に対する戦争に参加すべきことを協定した。
ツアーガイドのパベル・フェドロフは、反ヒトラー連合国の指導者であるヨシフ・スターリン、フランクリン・ルーズベルト、ウィンストン・チャーチルの会談の準備について、また、ポーランド問題、ドイツの分割、極東におけるソ連の立場の強化など、会談で議論された問題について語る。
また1945年のドキュメンタリー映画「ヤルタ会談」を視聴できる。映画では、首脳による公式、非公式の会談、作業セッションなどを捉えたユニークなニュース映画の映像が上映される。(sakh.online 2025/1/30)




(勝利博物館のウエブサイトより)
記念展「ヤルタ会談–機密解除された資料」の展示は、ロシア国防省の機密解除された資料に基づいて勝利博物館が企画した。1945年2月4日から11日までヤルタで開催された、スターリン、ルーズベルト、チャーチルの3つの連合国の指導者による会談は、第二次世界大戦の歴史における同盟国の協力の最高点となった。
アーカイブ文書と写真は、会談参加者の準備、安全の提供に関するさまざまなイベントについて語っている。これまで未公開だった報告書、行動・飛行計画、イベント計画、会談と同行ゲストに関する文書が、初めて一般に公開されている。
黒海艦隊軍事評議会メンバーのアザロフの個人アーカイブからの資料も初めて公開され、会議の作業を確実にする上での黒海艦隊の役割について語っている。
1945 年 2 月の会議の撮影を認められた B. シェイニン、A. メジュエフ、B. ゴレロフスキー、A. ソコレンコ、G. I. ウグリノヴィッチといった軍事フォトジャーナリストの写真、勝利博物館のヤルタ会議参加者の個人アルバムの写真は、反ヒトラー連合の同志の高い信頼と相互理解の精神を再現している。
最も興味深いのは、チャーチルのセヴァストポリ滞在、ロシア海軍の歴史的な場所や記念碑への訪問をテーマにしたセクションだ。展示会「ヤルタ会談–機密解除された資料」は、歴史家と一般の人々を対象としている。

