駐日独大使による発言について在日ロシア連邦大使館のコメント
我々は、ドイツのP・ジグムント駐日大使による根室市(北海道)訪問に注目しました。同大使はそこで、実質的に現地の復讐主義者らに連帯を表明し、南クリル諸島の問題に関して受け入れがたい発言をしました。言い換えれば、大使は西側マイノリティーに典型的となっている無礼なやり方で、大使個人や大使が代表する国家には関係のない問題に干渉しようとしました。
ナチスドイツと軍国主義日本に対する勝利により第二次世界大戦は終結しましたが、その80周年にあたり、枢軸国側に加わっていたかつての同盟国が自らの侵略と戦争犯罪を明らかに意図的に「忘れ去り」、自らを被害者として描こうと懸命に努力している様子が見られます。歴史を書き換え、偽造し、また過去における「都合の悪い」ページを忘却の淵に追いやろうとするこのような試みは、あからさまに挑発的であり、嘘と偽善という忌まわしい政策の継続であると私たちは考えています。
第二次世界大戦後、南クリル諸島が国際法上の完全な根拠に基づき我が国の不可分な領土となったことを歴史の記憶喪失に苦しむ人々には改めて思い起こさざるを得ません。このことは、国連憲章にも明記されています。これらの領土に対するロシアの主権は不可侵であり、疑いの余地はありません。(在日ロシア大使館プレスリリース2025/7/28)
ペトラ・ジグムント駐日ドイツ大使は7月25日、北方領土洋上慰霊の実施日に合わせて根室市を訪れ、石垣雅敏市長や元島民と懇談するとともに、根室港から出港した洋上慰霊のチャーター船「えとぴりか」を見送った。メディアの取材に対し「北方領土の元島民が故郷を失い、墓参もできない状況の中で、せめて島の近くで慰霊をする機会を実施していると知り、素晴らしい取り組みだと感じた」と述べた。