サハリン州のリマレンコ知事は、国際フォーラム「持続可能な開発の島々」に出席するため同州を訪問した武藤顕駐ロシア大使率いる日本代表団と会談を行った。
会談では、水素エネルギーの開発、石油・ガスプロジェクトの持続可能な実施、環境に優しい技術の導入による二酸化炭素排出量の削減といった話題が取り上げられた。地域間関係の修復の見通しに関する議論の中で、ロシア側は、二国間関係の真の回復は、日本が言葉ではなく積極的に反ロシア路線から離脱することによってのみ可能であると指摘した。

日本代表団は、国際フォーラム「持続可能な開発の島々」にも参加した。サハリン州は、アジア太平洋地域におけるカーボンニュートラル達成と国際協力の発展に関する交流のプラットフォームとして機能した。気候政策、持続可能な開発、経済における革新的アプローチ、そしてロシアと他国および国際機関との戦略的パートナーシップの強化について話し合われた。
武藤大使は、サハリン州がロシアで初めて公式にカーボンニュートラルを達成した地域であると述べた。日本は2050年までにこの数値を達成するという目標を掲げており、サハリンの経験はアジアの近隣諸国にとって大きな関心事となっている。
2022年3月、プーチン大統領はサハリン州における気候実験の実施に関する法律に署名した。この法律の目標は、2025年末までにカーボンニュートラル、すなわち温室効果ガスの排出量と吸収量の均衡を達成すること。フォーラムでは、この大規模な研究の中間結果が発表された。アジア太平洋地域の政府機関やBRICSの代表者、外交団、産業界、科学者など、1,000人以上が参加した。(astv.ru 2025/8/3)