ロシアの水中ダイビングチーム「DivePhotoTeam」は、占守島の戦いの痕跡を捜索するため同島のデサントニコフ湾で潜水調査を行った。

主な調査地点は、かつてクルバトフ湾(竹田浜付近)と呼ばれ、現在はデサントニコフ湾と改名された場所。ここは1945年8月にソ連軍が上陸した場所で、クリル上陸作戦の英雄たちに敬意を表して今年7月、デサントニコフ湾と改名された。

潜水チームは「シュムシュ島の海域調査プロジェクトに参加できたことは、私たちのチームにとって大変光栄でした。戦争の遺物は一切見つかりませんでした。変わりやすい天候のため、ダイビングは困難を極めました。ここはほぼ常に嵐に見舞われ、水はすぐに濁ってしまいます。時には視界がほぼゼロになり、文字通り濃い藻の中を手探りで進むしかありませんでした」と語った。

島の自然は厳しかった。氷のように冷たい風が吹き、体感気温は摂氏1度ほどで、桟橋もなく、機材は手作業で岸まで運ばなければならなかった。ボートはクレーンで降ろされ、濡れた砂浜で着替えるなど、フィールドダイビングにつきもののあらゆる困難に直面した。

そうした中で、ダイバーたちは様々な生物たちと出会った。「最大の驚きはクラゲだった。透明なドーム、長い触手、滑らかな動きで、まるで彼らの世界に迷い込んだかのような感覚になります」(citysakh.ru 2025/7/28)

