カムチャツカ地震 セベロクリリスク地区に非常事態宣言 サハリン州知事

千島列島

サハリン州のヴァレリー・リマレンコ氏知事は、緊急事態委員会の会議を開催し、地震と津波に見舞われた北クリル地区(中心地パラムシル島セベロクリリスク)に非常事態宣言を発令した。

30午前10時30分、セベロクリリスクから360キロ離れた太平洋上で、マグニチュード8.4の強い地震が発生した。地震に続いて3波の津波が発生した。

現在、この地域には2,400人が居住しているが、住民全員が速やかに高台の安全な地域に避難した。深刻な被害と死傷者は回避された。

知事によると、最優先事項は住民の安全確保。被害状況を確認するため、地方省の専門家が現地に派遣された。必要な資材、機械、設備の搬入が計画されている。

パラムシル島と隣接するシュムシュ島(占守島)では、依然として津波の脅威が続いている。津波は港湾と漁業会社「アライド」の敷地内にまで達した。事故防止のため、電力供給は一時的に停止されている。ディーゼル発電所は通常通り稼働している。

住宅地区では、ストーブの配管の損傷と公共設備の混乱が報告されている。近日中に、詳細な被害状況調査が行われる。

医療関係者は支援を提供する準備を整えている。医療機関への通報は2件あり、避難が必要な障害者1名と、急性ストレス反応を起こした女性1名に支援が提供された。被災者の生命に危険はない。

シュムシュ島でソ連兵の遺体捜索活動を行っていた捜索隊は安全地帯に位置していたため、被害はなかった。東海岸のRGSテントキャンプは破壊されたが、30人全員が避難した。

港湾設備は水が引いた後、点検される。貨物船と旅客船は避難者の輸送に備えている。パラムシル島の滑走路はヘリコプターの着陸態勢が整っている。(citysakh.ru 2025/7/30)

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