占守島 ソ連軍が上陸した海岸線に3つのトーチカ発見

千島列島

北千島シュムシュ島(占守島)で行われている歴史的なクリル上陸作戦(占守島の戦い)の痕跡を探す大規模な国際調査隊の第二陣による捜索が終了した。第二陣の調査は14日間にわたり、34名の隊員が海岸線、高地、塹壕、破壊された装甲車両、放棄された陣地の跡地を調査した。

この調査で、隊員たちはソ連兵6体の遺体を発見した。第一陣で発見された1体と合わせ、7体が掘り出された。遺体からは海軍のオーバーコートや鋼製のヘルメット、金属製のカップ、軍用スプーン、飯盒などの所持品も見つかっている。一部の遺物には名前が残っており、所有者に関する情報の調査を行っている。第二陣の調査では、合計200点以上の遺物が収集された。

特に注目されるのはソ連軍の上陸地点で発見されたPK-8潜水艇に搭載されていた有名な45mm21-KM砲。この砲は低空飛行する航空機や小型艦艇からの攻撃から身を守るために設置されたもので、今後サハリンの「ポベダ」博物館・記念館の収蔵品に加わることになる。

また、上陸地点では口径320mmの日本軍の98式迫撃砲の残骸が発見された。さらに、海岸にこれまで存在が確認されていなかった3基のトーチカが見つかった。

捜索中、地雷、手榴弾、砲弾など様々な種類の弾薬300点以上に加え、モシン・ナガン小銃と有坂小銃用の薬莢が入った木箱も発見された。安全上の理由から、すべて第68親衛軍団の工兵隊に引き渡され、処理作業が行われた。

今後、第3陣の捜索が開始される予定で、主催者は「これは、プロジェクト史上最大規模かつ最長の捜索となる」と話している。(citysakh.ru 2025/8/1)

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