大祖国戦争(ナチスドイツとの戦争)、第二次世界大戦、軍国主義日本に対する勝利から 80 周年となる今年、北千島のシュムシュ島(占守島)にクリル上陸作戦(北方四島を含む千島列島への上陸作戦)の記念施設が建設される。クリル諸島での赤軍兵士の偉業を永続させるための作業の進捗状況が、サハリン州政府の会議でリマレンコ知事に報告された。

知事は「ソ連軍と日本軍国主義者の最後の大規模な戦闘がクリル諸島で行われ、第二次世界大戦が終結しました。赤軍は、シュムシュ島の要塞地帯にいた敵の優勢な部隊を勇敢に打ち負かしました。日本軍の反撃を撃退したソ連空挺部隊の偉業は、軍の勇敢さの一例であり、困難な時代には、それを記憶にとどめ、若者に伝えることが重要だ。クリル上陸作戦の記憶を永続させるのはプーチン大統領の命令であり、私自身が実行を監視している」と強調した。
ロシア民族学博物館は、サハリン州文化公文書省と共同で、シュムシュ島開発プロジェクトを策定し、5年間かけて段階的に実施する。プロジェクトの第1段階は、今年の夏、クリル上陸記念日である8月18日までに、野外軍事歴史記念施設をオープンさせる。

州政府のセルゲイ・バイダコフ第一副知事は「捕獲した装備12ユニット(日本軍の戦車など
指す)を保存し、デモンストレーション用の特別な場所に設置する予定。また、塹壕などのネットワークが修復され、要塞が整備される予定だ」と報告した。
夏には、シュムシュ島の激戦地で遺骨や遺品の捜索隊が派遣される。捜索中に発見された遺物は、臨時のパビリオンで展示される。捜索隊が発見したソ連兵の遺体は、軍事記念碑に埋葬される。

8月18日には、シュムシュ島で上陸作戦の軍事史的再現が予定されている。記念すべき日にトライアスロン大会も予定されている。サハリン州当局は、連邦青少年問題局(ロスモロデジ)と共同で、戦場、トーチカ、砲台、飛行場など重要な14の歴史的ポイントを含むシュムシュ島の観光客向けの観光ルートを開発した。(astv.ru 2025/1/27)