北千島・シュムシュ島(占守島)で対日戦勝80周年記念行事の参加者が寝泊まりする300人以上を収容できる軍事愛国キャンプ場の建設が始まった。すでにベースキャンプとなっている島南部の日本軍の飛行場跡地(旧片岡飛行場)には機材や備品、テント、ベッド、医療機器など約200トンが貨物船で運ばれ、ロシア非常事態省の職員ら30人以上が現地入りして、仮設テントの設営、炊事場の開設、機材の搬入などを行った。
同省カムチャッカ地方本部ロジスティクス部門のヴァディム・ティシュキン副部長は「300人用の野営キャンプを25日間で構築する必要があります。定められた期限内にキャンプを展開することを妨げるものは何もありません」と述べた。
軍事愛国キャンプ場は、ソ日の激戦地となった「171高地」(四嶺山、標高 171m、日本軍の守備隊本部が置かれていた)に開設される。クルバトフ岬(国端岬)への道路が開通次第、全ての機材が搬入される予定だ。ここに遺骨収集の捜索隊員、歴史家、その他の専門家が居住することになる。キャンプには特別装備のテント、寝室、シャワー、電気、高速インターネットなど、生活と作業に必要な設備がすべて整えられる。
シュムシュ島では7月から8月にかけて、ソ連兵の遺骨発掘作業、軍事史記念施設のオープン、シュムシュ島上陸作戦の再現、スポーツトライアスロン、軍愛国コンサートが開催される。(sakh.online 2025/5/26)
